海の上の渋滞

夏休みの話。ローマに滞在している間に、カプリ島に行って、青の洞窟に入るオプショナルツアーに参加した。フィレンツェに行こうかと思っていたんだけど、お目当てのウフィッツィ美術館やアカデミア美術館が休館日だからね。どうせなら、このタイミングで行ってしまおう、という。

大島?

カプリ島は、ナポリの沖合いの島で、ソレント半島のすぐ先にある。ソレント半島は、アマルフィ海岸が有名なリゾート地。半島にはソレントっていう町もあって、以前はそっちの方が有名だったんだけど、今は、アマルフィの方が好まれているそうな。ローマからナポリまでは、高速道路をバスで3時間ほど。ナポリで高速船に乗って1時間程度で、カプリ島に着ける。伊豆の大島は、晴海からはそんな早くは着けないけど、まぁ、おんなじような感じかね。

海でも並ぶ

青の洞窟は、パスタ屋さんの名前にもなっているけど、カプリ島にある有名な観光スポットで、海沿いの切り立った崖の水際に出来た天然の洞窟のこと。これが、間口が1mくらいしかなくて、カプリ島の港からモーターボートに乗って近くまで行き、手漕ぎボートに乗り換えて中に入る。
ここのところイタリアは天気が悪く、カプリ島までは行けても、波が高かくて、洞窟に入れなかったり、手漕ぎボートに乗り移れるような状態じゃなかったり、ということが続いていたらしい。おいおい、ここまで来て入れないなんて、勘弁してくれよ。全くさ。
幸いに、行った日はなんとか波も治まり、洞窟には入れることになった。なんだけど、ここぞとばかりにみんな集まってくる。おかげで海の上は大渋滞。海上で2時間も待たされるはめになった。ボートの人が気を利かせて島の周りを回ってくれたりしたんだけど、洞窟に入る前はちょっと船酔い加減。さらに、日差しの一番強い時間帯だったので、ひどい日焼け。参ったね。でも、青の洞窟の青さは神秘的で、待った甲斐があったんだけどさ。