試験勉強

雪景色を見ながら勉強していると、大学受験のころを思い出すね。

今の風景

今、家には自分の机と呼べるものはない。ないことはないんだけど、ベッドルームにあって、そこで何かできるような状態にはしていない。まぁ、特にそんな必要がないからなんだけどさ。それに不便を感じたこともない。
今回、勉強は、部屋の真ん中においてある、コタツ机でやっている。普段は、パソコンをいじったりするのに使っているテーブル。田舎で受験勉強していたころも、勉強机は使っていなくて、なぜか、こういう壁にくっついてないテーブルの方が落ち着いて勉強できる。

昔の風景

高校までは田舎の新潟にいて、自分の部屋も勉強机もあった。勉強机は、窓のある壁に寄せてあった。なんだけど、受験勉強は、もっぱら、お袋の部屋とふすまで隔てられた続き部屋でしていた。部屋の真ん中に置かれたテーブルに参考書を積み上げていたのを思い出す。
お袋の部屋からは、その続き部屋を出ないと出られなかったから、さぞ迷惑だっただろう。まぁ、お袋は仕事をしているから、そんなに部屋にはいなかったけど。そんな感じで、当時から、勉強机では勉強していなかった。

追想

思い出す窓の外の光景では、裏山の杉林が雪の中に霞んでいる。深い緑、鉛色の空、降り続く雪。別に悲壮感があるわけじゃないんだけどさ。木造の家の古い部分も雪で隠れて、裏山とコントラストをなしている。
ところで、受験勉強をしていた部屋からだと、その雪景色は見えない。この風景は少なくとも受験勉強のときのものじゃないということだ。記憶ってあいまいなものだ。まぁ、寝起きは勉強部屋でしていたから、そのときに見ていた風景なのかもしれないけど。